ユン･ゲサンは『今までは主に紳士的で善良な人の役であったり、苦悩する若者や脇役を多く演じてきた。存在感だけで恐怖を与える役は今回が初めてだ』と語った。

彼が演じる役は中国のハルビンからやって来た暴力団組織の親分ジャンチェン。金になることであればためらいなくナイフや斧で残酷な犯罪を犯す悪鬼的なキャラクターだ。悪役を望んでいたユン･ゲサンは『シナリオを見て悪役の“アウラ（オーラ）”を強く感じ、迷いなく出演を決めた』と話した。

初の悪役に挑戦するために2ヵ月間、延吉の方言を学び、身体を大きくするなどの準備も徹底した。彼の努力の成果はスクリーンの内外に表れている。『撮影現場に僕が現れると、いつからかスタッフさえも避けるようになった。試写会が終わった後でステージに立つと、観客も僕を見て怯えた表情をしていた。』

ユン･ゲサンは「犯罪都市」でまた飛躍を夢見ている。秋夕(チュソク)の連休も「犯罪都市」の宣伝に捧げる予定だ。